歯周病唾液検査
歯周病唾液検査とは、唾液中のヘモグロビンや乳酸脱水素酵素を測定し、歯肉の出血と細胞の炎症から歯周病(※)のリスクを評価する検査です。この検査により、歯周病の早期発見や予防に役立てることができます。
ヘモグロビン(Hb):歯茎の出血の指標で、歯肉から出血があると唾液中に赤血球が溶け出し、ヘモグロビンが検出されます。
乳酸脱水素酵素(LD):歯茎の細胞のダメージによる指標で、歯周組織が破壊されると唾液中にこの酵素が現れます。
これらの結果をもとに、以下のグループに分類します。

(※)歯周病とは?
細菌感染によって歯茎(歯肉)が赤く腫れたり、歯を支える骨を溶かす病気です。進行すると歯がぐらつき、最終的には抜け落ちてしまうこともあります。また、日本人が歯を失う原因の第1位は歯周病といわれています。
さらに近年では、歯周病が口の中だけの問題にとどまらず、脳血管疾患、動脈硬化、心筋梗塞、糖尿病、呼吸器疾患など、さまざまな全身の病気と関連していることが指摘されています。
検査方法
1.水で口をゆすいだ後に無糖ガムを嚙みながら、コップに唾液をためます。
2.コップにたまった唾液をスポイトで2つの容器それぞれにいれます。
3.2つの容器を袋に入れ、スタッフへ提出します。
注意事項
唾液採取前の2時間は、歯磨きや飲食はできません。
唾液を採取した容器は提出するまでの間、冷蔵保存をお願いします。